原因があるから結果がある。
これは万物の理です。
マジックも、タネがあるから驚きの結果を出せるのです。
そして、昨今の情報化社会の進化はネット上にさまざまなマジックのタネを暴露してしまい、マジシャンは以前よりも丸裸の状態といえます。
結果を見れば、ある程度の原因は推測できてしまうのが現代なのです。
では、マジックはもはや見る価値はないのかといえば、そんなことはありません。
マジックはショーです。マジックのタネを知っている人にはそういう人なりの楽しみ方があり、タネを知っている、わかったからといって自慢げに周囲に言いふらすのは無粋の極みですね。
マジックショー全体として、マジシャンの所作、手の運びや、指の使い方を楽しんだり、純粋にマジックを楽しめる技量を持ちたいものです。
実際にトップレベルのマジシャンのクローズアップマジックなどはある程度どのようなタネかはわかるものの、まったく目に見せず、自然とカードやボールが移動するかのようで、何度見てもワクワクしてしまいます。
情報が繁茂する時代だからこそのマナーも必要な時代になったといえます。マジックのタネだけでなくマジックを見る能力も身に着けて楽しみたいですね。
とはいえ、マジシャンになるには以前より一層の訓練が必要な時代になりました。